同じ広告を何度も見せられると、見る側は飽きてしまいます。Meta広告で、1人に何回広告が表示されているかを表すのが「フリークエンシー」です。特に商圏が限られる店舗ビジネスでは、配信対象の人数が少ないため、フリークエンシーが上がりやすい傾向があります。この記事では、フリークエンシーの意味と見方、広告疲れへの対処を解説します。
フリークエンシーとは「1人あたりの平均表示回数」
Metaのヘルプセンターでは、フリークエンシーは各利用者が広告を見た平均回数と説明されています。インプレッション(表示回数)をリーチ(広告を見た人数)で割って計算され、推定値である点にも注意が必要です。
たとえば、インプレッションが3万回、リーチが1万人なら、フリークエンシーは3.0です(仮の数字です)。平均で1人あたり3回広告が表示された、という意味になります。あくまで平均なので、1回しか見ていない人もいれば、何度も見ている人もいます。
店舗ビジネスでフリークエンシーが上がりやすい理由
- 商圏を半径数キロなどに絞るため、配信対象の人数そのものが少ない
- 年齢や性別などでさらに絞り込むと、同じ人に繰り返し表示されやすくなる
- 予算に対して対象人数が少ないと、新しい人に届けきった後は、同じ人への表示が増える
フリークエンシーが高いこと自体は、必ずしも悪いことではありません。来店を検討してもらうには、何度か目にしてもらう必要がある場合もあります。問題になるのは、繰り返し表示されることで反応が落ち、単価が上がっていく「広告疲れ」が起きたときです。
「何回なら適切」より、反応の変化を見る
フリークエンシーには、すべての業種に当てはまる正解の数字はありません。業種、商圏の広さ、クリエイティブの種類によって、反応が落ち始める回数は変わります。そこで、フリークエンシー単体ではなく、次の指標とあわせて推移を見るのがおすすめです。
- フリークエンシーが上がるにつれて、CTR(リンククリック率)が下がっていないか
- CPC(リンククリックの単価)やCPA(獲得単価)が上がっていないか
- コメントやリアクションの内容に、否定的な反応が増えていないか
フリークエンシーの上昇と同時に、CTRの低下やCPAの上昇が起きていれば、広告疲れのサインと考えられます。
広告疲れへの主な対処
- クリエイティブを追加・入れ替える:同じ訴求でも、写真・動画・コピーの切り口を変えたものを用意する
- 訴求を変える:価格、体験内容、スタッフ、お客様の声など、別の角度から伝える
- 配信対象を見直す:商圏や条件を広げられないか検討する
- 予算を見直す:対象人数に対して予算が大きすぎないか確認する
なお、Meta広告では、リーチを目的とするキャンペーンなど一部の設定で、一定期間に同じ人へ表示する回数の上限(フリークエンシーキャップ)を設定できます。予約や問い合わせを目的としたキャンペーンでは、配信対象・予算・クリエイティブの入れ替えで調整するのが基本です。
フリークエンシーを見るときのポイント
- 広告セット単位だけでなく、広告(クリエイティブ)単位でも確認する
- 1日や3日など短い期間と、1か月など長い期間の両方で見る
- リーチ(届いた人数)が商圏の人口に対してどのくらいかも確認する
短い期間で急にフリークエンシーが上がっている場合は、予算に対して配信対象が小さすぎる可能性があります。
店舗で使うときの補足:反応低下を「飽き」と決めつけない
広告の反応が下がったとき、すべてを素材の飽き(広告疲れ)と決めつけないことが大切です。素材、配信対象、季節、予約導線を分けて原因を探ります。「表示回数、フリークエンシー、クリック、予約、配信期間」を同じ期間で並べ、フリークエンシーの上昇とクリック率の低下が同時に起きているかを確認します。
季節要因や予約枠の不足、LPの変更でも反応は下がります。素材を差し替える前に、直近で変えたことを記録から確認し、一度に一つずつ変えて検証します。
よくある質問
Q. フリークエンシーはどこで確認できますか?
Meta広告マネージャの列に「フリークエンシー」を追加すると、キャンペーン・広告セット・広告ごとに確認できます。期間を区切って推移を見ると、上がり方がわかりやすくなります。
Q. フリークエンシーが1に近いのは良いことですか?
多くの人に1回ずつ届いている状態です。新しい人に届けたいときには良い状態ですが、検討に時間がかかる商材では、接触回数が足りず反応につながりにくいこともあります。目的に合わせて判断しましょう。
Q. クリエイティブはどのくらいの頻度で入れ替えればよいですか?
決まった期間はありません。フリークエンシーの上昇とあわせて、CTRの低下やCPAの上昇が見られたら入れ替えのタイミングです。反応が落ちてから慌てないよう、次のクリエイティブを先に用意しておくと安心です。
まとめ
フリークエンシーは、インプレッション÷リーチで計算される、1人あたりの平均表示回数です。商圏の狭い店舗では上がりやすいため、CTRやCPAの変化とあわせて広告疲れのサインを見逃さないことが大切です。クリエイティブを計画的に追加できる体制をつくっておくと、広告の成果を安定させやすくなります。
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