Meta広告マネージャを開くと、CPM、CPC、CTRといったアルファベットの指標が並んでいます。どれも広告の状態を知るための基本指標ですが、意味と関係を理解しておかないと、「どこが悪いのか」を判断できません。この記事では、3つの指標の意味と計算式、そして数字から改善ポイントを見つける考え方を解説します。
CPM:広告が1,000回表示されるのにかかった費用
CPMは「Cost Per Mille」の略で、広告が1,000回表示(インプレッション)されるごとにかかった平均費用です。
CPMは、広告を見せるための「場所代」のようなものです。配信先の競合が多い時期やターゲット、配信面によって変動します。同じ広告でも、CPMが上がれば同じ予算で表示できる回数は減ります。
CPC:リンクが1回クリックされるのにかかった費用
CPCは「Cost Per Click」の略です。Meta広告マネージャでは「CPC(リンククリックの単価)」と「CPC(すべて)」が分かれています。Metaのヘルプセンターでは、CPC(リンククリックの単価)は消化金額をリンククリック数で割ったものと説明されています。
「(すべて)」のほうには、いいねやプロフィールへのクリック、画像を広げる操作など、サイトへの移動以外のクリックも含まれます。予約ページやLPへの誘導が目的なら、リンククリックの指標を見るのが基本です。
CTR:広告を見た人のうち、リンクをクリックした割合
CTRは「Click Through Rate」の略で、クリック率のことです。こちらも「CTR(リンククリックスルー率)」と「CTR(すべて)」があり、前者はインプレッションのうちリンククリックが発生した割合を表します。
CTRは、広告クリエイティブや訴求が、見た人にとって「クリックしたい」と思える内容かどうかを測る目安になります。
3つの指標の関係を知ると、原因が見つけやすくなる
CPM・CPC・CTRは、次のような関係でつながっています。
たとえばCPMが1,000円、CTRが1%ならCPCは100円です。CTRが2%に上がればCPCは50円になります(仮の数字による計算例です)。つまり、CPCが高いときは「表示単価が高い(CPM)」のか「クリックされていない(CTR)」のかを分けて見ることで、原因を絞り込めます。
- CPMが高い:競合が多い時期やターゲット、配信面の影響を確認する。ターゲットを狭めすぎていないかも見直す
- CTRが低い:画像・動画の最初の数秒、見出し、オファーなど、クリエイティブと訴求を見直す
- CTRは高いのに成果が出ない:広告とLP・予約ページの内容がずれていないか、ページで離脱していないかを確認する
指標は「成果」までつなげて見る
CPM・CPC・CTRは、広告の途中経過を表す指標です。CTRが高くても予約につながらなければ、店舗にとっての価値は生まれません。最終的には、予約・来店・成約までの数字とつなげ、「どこで詰まっているか」を見つけるために使うことが大切です。
数字を見るときの3つのコツ
- 期間をそろえる:曜日や月初・月末で数字は動くため、同じ長さの期間同士で比べる
- 件数が少ないうちは判断しない:表示回数やクリック数が少ないと、数字が大きくぶれる
- 「(すべて)」と「リンク」を混ぜない:比較するときは、どちらの指標を使うかを決めておく
よくある質問
Q. CTRは何%あれば良いですか?
業種、配信面、クリエイティブの形式、目的によって大きく変わるため、一律の基準はありません。自店の過去の数字や、同じ広告セット内のクリエイティブ同士を比べて、相対的に良し悪しを判断するのがおすすめです。
Q. CPMが高いのは悪いことですか?
必ずしも悪いとは限りません。CPMが高くても、CTRや成約率が高く、最終的なCPAが上限以内に収まっていれば問題ありません。CPMは、他の指標とあわせて見ることで意味を持ちます。
Q. 「リンクのクリック」と「アウトバウンドクリック」は何が違いますか?
どちらもMeta広告マネージャの指標ですが、アウトバウンドクリックはMetaのサービスの外へ移動したクリックを数えるもので、リンクのクリックより範囲が限られます。予約ページなど外部サイトへの誘導を見たいときは、両方の定義をヘルプセンターで確認したうえで、比較に使う指標をそろえましょう。
まとめ
CPMは表示の単価、CPCはクリックの単価、CTRはクリックされた割合です。CPCはCPMとCTRに分解できるため、数字が悪いときは「表示単価の問題か、クリエイティブの問題か、その先のページの問題か」を順番に確認していきましょう。指標の意味がわかると、管理画面の数字から次の一手を自分たちで決められるようになります。
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